hana-ii.gif(433 byte) Home > Note >与えることについて

与えることについて

受講コースの中で【与えることについて】を発表する機会がありました。その時に書いた詩をご紹介します。


与えること

『ほんとうは 自信がなくて 人と話すのも苦手』

3月にリリースされたシングル 2曲目の歌い出し

作詞した中田さんもご自身のことをかたっていた

ふと不安になることはないですか?との問いに

『自信と不安は同じくらいある どちらも多ければ多いほどいい』


どんなに自信満々に見える人でも どんなに順風満帆に見える人でも

心の中には不安の存在を感じていたり 苦手なことがあったり

それでもかれらはその時にできる最良のものを与え続ける

力むことなく 気負うことなく 緊張とは無縁かに見える横顔のまま


自信のなさを言い訳にして 自分を受け入れず

躊躇を言い訳にして 自らを否定して

過剰なまでに自らの光を恐れている


そんな私は正反対の要素が具現化するのを恐れている

傲慢で 独善的で おしつけがましくて

そんな形容詞で自らの光を否定している私


躊躇や恐れはとりされないまでも 過剰な緊張だけでもなくしてみたい

そう願って自分自身にワークを試みる


私は私自身のいかなる資質も 等しく愛おしみ受け入れてゆきます

まずは自らが 肯定し 受け入れてゆく 受け取ってゆく


今の自分から生み出すことのできる最良の何か

それらを惜しみなく与えてなお さらに豊かになれる私 さらに満たされてゆく私

そんな自分を思い描く

   *   *   *

   

私が今十分に与えられずにいるのは、自らを受け入れず否定し続けているから。どうしてこれほど自信が持てずにいるのか、 そこに何があるのか感じてみました。

『ほんとうは 自信がなくて 人と話すのも苦手』、これは歌い出しの歌詞なので、どのような状況なのか想像してみました。 傍からは自信にあふれて見えて、 堂々としている、すごいね。と声をかけられて、でもね、ほんとうは、と心情を吐露する。既に自らの尊厳を受け入れているようにもよみとれます。


自分自身の中にある自信がない部分も、人と話すのが苦手な部分も、受け入れて肯定している姿。受け入れているからこそ、それらに振り回されることなく ありのままの自分でいられる。受け入れているからこそ与えられるものがある。その姿に今憧れています。


自分の中にある躊躇や葛藤をいきなりゼロにしようとしてもそれは出来ません。不安や恐れも一瞬では消えませんし、ぽっちりしかない自信が5倍になるかというと そうもゆきません。 今自らの中にそれらが存在するありのままの姿をそのまま受け入れて、今の自分を創造的に表現してゆく。不安が35%以上ある人は自己否定をすることが決まって いるか、自信が3%以下の人は日常生活に支障をきたすのか。今までの自分はこんな私はこれくらいにしかなっちゃダメ、と自分の上限を自分で決めていたように 思います。


今より、より良い自分になるまで待っていても、理想の自分は永遠に訪れません。今の自分の全てを受け入れてゆく、そしてあまりものしかないと思っていた 冷蔵庫からおいしいご飯が出来る時のように、これっぽっちと思っていた私から最良のものが生まれて行く、そんなあり方も創造的だなあと思います。

自らの内にある相反する要素を受け入れて、どちらも等しく肯定して愛おしんでゆく。そんな日々の中から、自らの創造活動がはじまっているとおもいました。

ご案内更新:2013年5月8日